【文化祭のこだわり】第1回

メインビジュアルのおはなし~イメージをひろげて~

 いつもご覧いただきありがとうございます。

 本日から新連載『文化祭のこだわり』がスタートします。みなさんが文化祭に来るだけでは気づかないような、文化祭の裏側での細かいこだわりを少しでもお伝えできればと思います。

 『文化祭のこだわり』初回のこの記事では、わたくし広報部門長から「メインビジュアル」についてご紹介します。

全てのもとになる

 メインビジュアル、とはいわばテーマデザイン。ロゴやポスターデザインがそれにあたります。メインビジュアルはその年の文化祭全体のデザインイメージを決定づけるものです。このメインビジュアルを元に様々な広報物のデザインを検討し、制作作業が進んでいきます。

 今年はピンク(マゼンタ)をテーマカラーとし、全体的にモダンだけどどこか日本的、というコンセプトでメインビジュアルを制作しました。

 それでは、メインビジュアル・ポスターデザインが決定していくまでを順番にご紹介していきます。

家紋っぽい…?

 まずはロゴデザインから。テーマ紹介ページでも紹介していますが、今年のロゴはこちらです。

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 もともと-Dice!-というテーマだけが決定していて、まだデザインコンセプトも出来上がっていない段階で一番はじめに完成したのがこのロゴです。

 このロゴは-Dice!-というテーマにちなみ、サイコロをモチーフに6つの正方形と大きな1つの円が組み合わさってできています。その組み合わせでできた6方向を向いた矢印は「予測できない様子」を、その周りの大きな円は「最終的に一つにまとまった大きな文化祭」を表現しています。

 もともとサイコロにちなんで考えたロゴだったのですが、よくよく見てみると「なんか家紋っぽいなぁ…」。そしてこのロゴデザインから和モダンというコンセプトが出来上がりました。

「和」なのに派手!

 続いては色のおはなしです。今年のテーマカラーはマゼンタ、濃いめのピンクのような色です。そもそもこの「マゼンタ」という色について簡単にご説明します。

 「色の三原色(色料の三原色)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。この世に存在する全ての色は、この「色の三原色」と呼ばれる以下の3色の組み合わせで作ることができます(厳密にいうと、絵具やインクなど光を反射して色を伝えているものの場合です。PCやスマートフォンなど光を発して色を伝える場合では「光の三原色」の組み合わせになります。興味のある方はぜひ調べてみてください)。

  ・シアン(C)
  ・マゼンタ(M)
  ・イエロー(Y)

 マゼンタ、出て来ましたね?そう、マゼンタは色の三原色の1つなんです。

 この三色は、混ぜれば混ぜるほど黒に近づいていきます。要するに、三原色は一番鮮やかな色なんです。

 話を元に戻します。家紋のようなロゴが完成し、テーマカラーを決定する段階では様々な色が検討されました。その中でも、一番「和っぽくない」色がこのマゼンタでした。ではなぜマゼンタを選んだのか?それは、ただ単にコンセプトが「和モダン」だからといって、それに合う色を選んでも面白くない。せっかくなら「え?その色?」という色を選ぼう、という考えだったからです。

 奇抜な色をというだけで、ある意味挑戦的な選択でしたが、「ここはひとつ、やってみよう!」ということでマゼンタに決定しました。

 (実際には過去のテーマカラーとのバランスや多媒体への展開も検討した上で決定しています。私の個人的感覚だけで決定しているわけではありません…)

伝統模様を取り入れて

 さて、ロゴとテーマカラーが決まり、いよいよメインビジュアルの代名詞ともなるポスターの制作に取り掛かります。

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 今年のポスターはこんな感じです。一見ただなんとなく考えたデザインのように見えますが、ここには様々な要素が込められています。

 まず、「和モダン」というコンセプトから見ていきます。この背景の模様は、「市松模様」から着想を得たものです(一見わかりませんが…)。市松模様は、2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムなどでも取り入れられていて、日本で古くから伝わる伝統的な模様です。

 次に、-Dice!-という文化祭テーマからも見てみましょう。-Dice!-というテーマには、「何が起こるかわからない」という不確実性のメッセージが込められています(詳しくは「"Dice!"とは?」)。そこでポスターの背景模様をランダムなものに(実際にはそれぞれのパターンを手作業で並べていくので、ポスターのサイズでも並べる作業だけで3時間ほどはかかっているのですが)しようと考えつきました。

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 そして “WHAT HAPPENS?” というキャッチコピーです。直訳すると「何が起こるのだろうか?」といったところでしょうか。-Dice!-というテーマのメッセージを的確に表現した言葉です。

 こうして様々な要素を組み込んで、無事メインビジュアルが完成します。

これで終わりではない

 ただし、メインビジュアルの完成は終わりではありません。むしろ始まりともいうべきでしょうか。何度もお伝えしている通り、メインビジュアルはすべての元となるデザインです。

 このデザインを基調に、様々な広報物が作られていく様子を今後の記事でご紹介できればと思っています。パンフレット・校門装飾・垂れ幕…どうぞお楽しみに!

 次回はうって変わってなかなか知られることのない文化祭でのゴミ処理について、SCC部門からお伝えします。

 こちらもどうぞお楽しみに!